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第156話 積木大和の懺悔

작가: 霞花怜
last update 게시일: 2025-09-19 19:00:08

「白石のさ、空咲さんへの気持ちはきっと、憧れ程度だったと思う。白石が本当に好きだったのは祥太だ」

「……は?」

 突然の発言に、真野が驚いた声を上げた。

「だから、かもしれない。白石は祥太と同じバスケ部で文学部で接点多いし、仲良いし。俺は深津を介した友達でしかねぇし。羨ましかったのは、本当だよ」

 積木の声が沈んで聞こえて、それがかえって本音なんだと思わせた。

「俺がRISEにいるのは、理由があるからだけど。normalが滅べばいいなんて、本気で思ってねぇよ。だって祥太はnormalじゃん。何でお前、WOじゃねぇんだよ」

 苛立ちを含んだ声が戸惑って聞こえる。

「俺だってotherだったらいいって、何回も思ってるよ。けど、仕方ねぇだろ。なりたくてなれるもんじゃねぇんだから」

 

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  • only/otherなキミとなら   第173話 福澤栄一私邸 道満館②

    「この部屋、何か変だね」 扉を開いて入った瞬間から、違和感しかなかった。「そうですね。何かが、変ですね」 似たような違和感を晴翔ももったらしい。 階段を上がってすぐの扉は真ん中にあった。 しかし、部屋の右側の壁がやけに近い。テラスがある左側と比べても不均一だ。「二階のこの部屋は栄一の自室だったようです。商談などの来賓は主に一階の奥の部屋で行っていたそうです

  • only/otherなキミとなら   第172話 福澤栄一私邸 道満館①

     大学に到着すると、迎賓館の前で業平が待っていた。「遅くなってすみません」 小走りに駆け寄った理玖たちを流し見て、業平が扉に手を掛けた。「いいえ、問題ありませんよ。お待ちする間に鍵を開けて、窓を開けて換気程度はできましたから」 結構な時間、待たせたのだと思った。 大変申し訳ない。 業平が理玖たちを中へと促した。 迎賓館の戸口の脇に看板がかかっている。&

  • only/otherなキミとなら   第171話 小喧嘩

     改めて近くのコンビニに車を止めて、栗花落が顔を洗いに行った。 涙と涎でぐちゃぐちゃの顔を隠すように、國好が付いていった。 呼吸が落ち着いてすぐだが、足取りも問題なさそうだ。 理玖は内心、胸を撫で下ろした。 車の中に残った理玖と晴翔は無言だった。  晴翔がずっと難しい顔で押し黙っている。 何となく気まずい。(嫌われちゃったかな。優しいやり方ではなかったから) 理玖の魂胆は凡そ、栗

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